Googleが正としているSEO対策とは?3つのガイドラインからみるSEO対策

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Googleが正としているSEO対策とは?3つのガイドラインからみるSEO対策

「SEO対策について調べてみたものの、何から取り組めばいいかわからない」とお悩みではないですか?

SEO対策の基本は、Googleの評価の仕組みを知った上で、Googleが推奨している対策を徹底することです。Googleは国内の検索エンジンシェアの約8割を占めています。さらに、日本の検索エンジンシェア2位であるYahoo!でもGoogleの検索アルゴリズムを使っているため、Googleに評価してもらえれば、日本の検索エンジンの約9割を押さえられるわけです。

そこで本記事では、SEO対策をする上で肝となるGoogleの各ガイドラインと、見るべきポイントを紹介します。各ガイドラインに分けて、SEOで大切な対策も紹介していますので、ぜひお読みください。

なお、ナイルではSEO対策で知っておきたい情報をまとめた資料を用意しています。無料でダウンロードできますので、ぜひチェックしてみてください。

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GoogleのSEO対策をするなら、必ず目を通したい3つのガイドライン

GoogleのSEO対策をする上で目を通しておきたいガイドラインは、次の3つです。

SEO対策で重要なGoogleのガイドライン3つ

  • ガイドライン1 Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)
  • ガイドライン2 検索品質評価ガイドライン
  • ガイドライン3 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド

Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)

Google 検索の基本事項

Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)とは、Googleの検索結果に表示されるサイトが守るべきルールをまとめたものです。このガイドラインに準拠したサイトづくりを行うことで、Googleからサイトを認識されてインデックスに登録され、ランクを付けてもらうまでのプロセスがスムーズになります。

Google検索の基本事項では、インデックスから完全に削除されたり、アルゴリズムや手動によるスパム対策の影響を受けたりする可能性がある不正行為についても説明しているため、SEOを実践する前に目を通しておきましょう。

参考(外部サイト):Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドラン)

検索品質評価ガイドライン

検索品質評価ガイドライン

検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)は、Googleがページの品質を評価するにあたって、外部の品質評価者向けに、評価対象や評価基準を説明したものです。英語で書かれている上、文書のボリュームも膨大なため、まずはガイドラインの要点を押さえておくといいでしょう。

検索品質評価ガイドラインで一貫しているのは、「ページの品質」と「検索結果がユーザーのニーズを満たしているか」の2点を評価する、ということです。検索エンジンのアルゴリズムが、どのようなコンテンツを上位表示させたいのかということがわかります。SEOでは、この2点に特に力を注ぐことで、効果が見込める可能性があります。

参考(外部サイト):Google 検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドのイメージ図

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドは、検索エンジンに認識されやすいサイトづくりのための基本的なテクニックに関する、Googleの公式ガイドラインです

SEOの初心者から上級者まで幅広く活用されていますから、こちらもチェックしておきましょう。

参考(外部サイト):検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド-Search Consoleヘルプ

Googleの各ガイドラインで重要なSEO対策ポイントを紹介

ここからは、先ほど紹介した3つのガイドラインに分けて、特に重要なSEO対策のポイントを紹介します。

Google検索の基本事項で重要なSEO対策ポイント3つ

「Google検索の基本事項」で重要なSEO対策ポイントは、以下の3つです。

対策1 クローラビリティを最適化をする

Google検索の基本事項では、Googleのクローラーが回遊しやすいサイト構造を作ることについても触れられています。

クローラーとは、Googleがコンテンツを評価するために、Webサイトを巡回するプログラムのことです。いかに良いコンテンツを作ったとしても、クローラーに見つけてもらえなければ、順位はつきません。そのため、 サイトをGoogleにとって理解しやすい構造にする必要があります。

前提としてXMLサイトマップを作成し、どのページをどのようにクロールするのかGoogleに伝えることが大切です。その上で、クローラーにページを見つけてもらうために、最適化を行いましょう。

クローラビリティを最適化する方法として、以下のような施策があります。

例えば、クローラーはコンテンツ内に設置されたリンク先へ移動するため、関連するコンテンツの内部リンクを設置することで、サイト内を回遊してもらえるというわけです

クローラビリティを最適化する方法の詳細は下記の記事ををご一読ください。

対策2 Googleサーチコンソールを活用する

SEO対策において、Googleサーチコンソールを活用することも推奨されています。 Google サーチコンソールでは、以下のようなことができます。

  • 現在のサイトの評価と具体的なアクセス解析データの確認
  • 技術的な問題でエラーとなっているページの確認
  • セキュリティ上で脅威となっているリスクの確認

例えばコンテンツへの流入が減っている場合、何かしらの原因を特定しなければ対策できません。Google サーチコンソールを使うことで、検索順位のついているキーワードや、キーワードごとのクリック率、順位などの遷移がわかるため、流入が減ったときの対策を考える材料となります

流入が減っている原因として、Webサイトを立ち上げて間もない場合は、何らかの技術的なエラーが起きていることも少なくありません。Google サーチコンソールでは、「クロールの統計情報レポート」と「ページのインデックス登録レポートエラー」のページから、技術的なエラーを確認できます。

また、ポリシー違反についても考慮せねばなりません。なぜならポリシー違反はガイドラインに反していると見なされ、ペナルティを受けるためです。「手動による対策レポート」を開くことで、ポリシー違反に該当していないかを確認できます。

ほかにもGoogle サーチコンソールでできることはとても多いです。詳細については下記の記事をご一読ください。

対策3 Googleが不正だと見なす行為をしない

Google検索の基本事項では、Googleが不正だとみなす行為をしてはいけない点についても触れられています。ガイドラインに違反する不正行為をしているサイトを「スパム」と呼んでおり、以下のようなコンテンツはスパムの対象となります

  • 内容の薄いコンテンツの大量作成
  • 他サイトのページやコンテンツのコピー
  • 隠しテキスト
  • 隠しリンク

スパムの対象の多くは、Googleを騙して検索上位を目指したり、読者を騙して見てもらいたいページに誘導したりする行為です。SEO対策では、Googleのアルゴリズムをハックするのではなく、読者にとって価値のある情報を提供するという考えをもとにサイト運営をしていくことが重要です

Googleにスパムと思われてしまうと、検索結果に自社のサイトが表示されなくなる恐れもあります。スパムにならないためには、何がスパムの対象となるかを把握することが第一歩です。

検索品質評価ガイドラインで重要なSEO対策ポイント3つ

「検索品質評価ガイドライン」で重要なSEO対策ポイントは、以下の3つです。

対策1 YMYL領域は慎重に対策する

検索品質評価ガイドラインでは、YMYL領域に関して細かく記載されています。YMYL(Your Money or Your Life)とは、人の健康や経済などに影響を与える可能性のあるページのことです

具体的には以下のようなジャンルが対象となっています。

YMYLの対象ジャンル一例

「ジャンル7 その他」には、住宅情報や大学の選択方法、仕事の探し方など、人生において大きな局面となる可能性が高い情報が含まれています。

例えば健康に関する間違った情報が広まってしまうと、多くの人の健康を損なう恐れがあります。ほかにも、金融がテーマだった場合、間違った情報を信じたユーザーの経済的な損失につながりかねません。

このような事態を防ぐため、GoogleはYMYLジャンルのコンテンツに対して、ほかのジャンルよりも厳しく評価することを明言しています

YMYLジャンルで情報を発信し、検索上位を目指すなら、対策しておきたいことが5つあります。

YMYLジャンルで意識したいこと

各対策に共通して言えることは、「Googleに対して信頼できる情報だと伝える必要がある」という点です

例えば、専門家が発信・監修していることや、最新の情報であることを示す必要があります。加えて、一部のコンテンツだけではなく、すべてのコンテンツで情報の専門性や鮮度を担保し、サイト全体の信頼性を高めることも大切です。

YMYLの詳細については、下記の記事で詳しく解説しています。

対策2 ページ品質を高める(E-E-A-T対策をする)

ページの品質を高める上で押さえておきたいのが「E-E-A-T対策」です。E-E-A-Tとは、以下4つの頭文字を取った用語です。

E-E-A-T

経験は、コンテンツの内容が著者の経験に基づいた内容であるかを示す指標です。例えば商品のレビューを書く場合、実際にその商品を使っていることが求められています。

専門性は、その名のとおり専門的な知識を持つ人によって作られたコンテンツかを評価する指標です。SEOについてのコンテンツであればSEOのコンサルティングを行う事業者が書いていれば、専門性があると言えます。

権威性は、コンテンツの内容に関して社会的な優位性を持っているかを判断する指標です。具体的には、ある分野の第一人者や、資格を所有する人が執筆・監修していることで、権威性をアピールできます。

信頼性は、サイトやコンテンツが信頼できるかを示す指標です。信頼性を高めるためには、コンテンツの制作者やサイトの運営者を明らかにすることが有効です。加えて、ここまで紹介した経験や専門性、権威性を示せれば、信頼できるサイトやコンテンツだと評価してもらえます。

E-E-A-Tは、特定の分野だけで必要なわけではありません。分野を問わず重要視されており、特に先ほど紹介したYMYL領域では厳しく問われています

そこで、コンテンツごとに執筆者や監修者を掲載したり、自社サービスに関連のあるメディアを出したりすることで、E-E-A-Tを満たすサイトが増えています。

E-E-A-T対策の詳細については下記の記事でも紹介しているので、ぜひご参考にしてください。

対策3 ニーズメットを意識する

ニーズメットとは、検索したユーザーが求めている情報が書かれているかを判断する評価基準のひとつです

「ユーザーが求める情報を書くこと」は当たり前だと思うかもしれませんが、検索の意図と異なる情報ばかり書かれているコンテンツも少なくありません。

例えば「DX メリット」というキーワードでコンテンツを作成する場合、検索するユーザーはDXのメリットが一番知りたいだろうと予想できます。

しかし、DXの概要や重要性に関する情報が多く、メリットになかなかたどり着かないコンテンツは、 検索したユーザーのニーズにマッチしていません。そもそも「DXのメリット」がわかりやすく書かれていない場合もあり、このようなコンテンツは評価されにくくなります。

また、ニーズメットで大切なことはコンテンツの内容だけではありません。スマートフォンで検索したユーザーが満足できるかどうかも重要です

多くのユーザーはスマートフォンで検索しています。しかし、文字が小さかったり表示スピードが遅かったりすると、どんなに良い情報が書かれていても、ユーザーは満足できません。

そのため、検索キーワードに対するニーズの一致に加え、スマートフォンでも情報を得やすいかを意識したサイト作りが必要になります。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドで重要なSEO対策ポイント2つ

「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」で重要なSEO対策ポイントは、以下の2つです。

「検索エンジン最適化スターターガイド」で重要なSEO対策2つ

コンテンツを最適化する

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドにおける重要なポイントとして、コンテンツを最適化することが挙げられます

ここでいうコンテンツの最適化では、前述したE-E-A-Tやニーズメットが重要です。信頼できる情報であるかに加え、ユーザーに求められている情報をわかりやすく記載する必要があります。

加えて、「コンテンツの読みやすさや利便性」も欠かせません。具体的には以下のような点を考慮する必要があります。

  • テーマに応じた適切な量のコンテンツを提供する
  • 気が散る広告を避ける
  • テキストリンクを上手に使う

以前は、文字数が多いコンテンツが検索上位に表示されやすい傾向にありました。しかし、現在はテーマに対して適切な情報が書かれているかが重要であり、文字数が多ければいいというわけではありません。キーワードに対するニーズを満たした上で、検索したユーザーが潜在的に求めている情報を網羅することが大切です。

また、サイトの閲覧を邪魔する広告を設置しないなど、ユーザーが読みやすい構造にしておかなければ、評価は下がってしまいます。

さらに細かい点で言えば、リンクの貼り方にも工夫が必要です。前提として、コンテンツの内容に関連しないリンクは避けましょう。その上で、リンク先の情報がわかるようなタイトルをつけたテキストリンクを設置することが推奨されています

なお、下記の記事ではリンクの貼り方について詳しく解説していますので、ぜひお読みください。

画像を最適化する

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドでは、画像を最適化する点についても触れられています。画像については以下の点を考慮する必要があります。

  • alt属性を使用する
  • わかりやすいファイル名をつける
  • 画像サイトマップを用意する
  • 標準の画像形式を使用する

alt属性とは、画像の代わりとなるテキストのことです。Googleは、画像を識別できますが、人間のようには画像の内容を判断できません。alt属性や画像の前後のテキストも含めて、何の画像かを判断しています。

そのため、alt属性には何の画像かをわかりやすく設定することが重要です。alt属性と同様に、ファイル名もわかりやすく設定しておきましょう。ファイル名はタイトル、alt属性は説明という認識で間違いありません。

画像サイトマップは、Googleが画像を見つけやすくするための地図のようなものです。XMLサイトマップとは別に、画像用のサイトマップを用意することで、画像検索での流入が増える可能性があります。

また、画像形式や画像サイズも重要です。形式は、JPEG、GIF、PNGといったような一般的なものを使いましょう。画像サイズは、大きすぎるとサイトの速度が落ちてしまい、訪れたユーザーの離脱に直結します。その結果、Googleからの評価が下がってしまうため、圧縮したり不要な画像を削除したりして対策しましょう。

SEOに効果的な画像の設定方法については下記の記事をご一読ください。

Google公式で推奨されるSEO対策はしっかり押さえよう

SEO対策は、Googleのガイドラインに準拠して進めるのが基本です。

SEO対策についてインターネットで調べるとさまざまな情報が出てきます。中には細かいテクニックも多いです。

しかし、基本的な対策を疎かにしていては、どんなに手間をかけてもGoogleには評価してもらえません。

まず押さえるべきはGoogleが公開しているガイドラインです。すべてを読み込むにはボリュームが多く大変なので、本記事で紹介した要点だけでも実践しましょう。そして、Webサイトを運営する上で設定に迷ったときや、記事制作などで迷ったときは、ガイドラインを読み直すことをおすすめします。

なお、SEOの基礎については「よくわかる!SEO資料3点セット」でもまとめています。SEOの知識だけではなく、SEO対策の進め方や戦略の立て方も紹介していますので、無料ダウンロードの上、ご活用ください。

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編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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